10441144_741614739247534_3807300495866160850_n

Posted by & filed under トピックス.




10689542_768699639844902_2705871854952102090_n
【地域若者チャレンジ大賞2014について】
 
全国で行われている年間400事例の地域で行われた長期実践型インターンシップのなどのうち、
各地域ブロックから選抜された8事例が集まり、地域若者チャレンジ大賞2014が11月7日に行われました。
東海ブロック代表として、あいち補聴器センター、天野慎介さんとインターン生の落合愛実さんと「すべては聞こえのために!」
家業から企業へ受け継ぐべきは想いの背中プロジェクトとして、出場しました。
結論から言えば、この業界のもっとも名誉である賞を、総合グランプリをいただきました。
僕らの行う長期実践型インターンは、大学生が企業の中で実際に仕事を行うものであり、
我々コーディネーターに求められるのは、受け入れていただく企業の方へのメリットと大学生の成長を両立させることです。
 
岡崎では、ホンキ系インターンシップというブランドでG-netと共同で活動をしており、
半年間大学生が企業の中でプロジェクトを実践するというものです。
インターンシップとは大学生の就業体験プログラムであり、大学生の教育効果や採用に
結びつくかどうかで判断されることが多いと思いますが、今回は
プロジェクト全体で出した事業成果、大学生の成長、組織の変化、
そして小さいけれども、補聴器業界に与えた影響を評価していただいての受賞です。
審査基準としては、
1.大学生の成長
2.事業成果
3.大人へ与えた影響
4.地域、業界に与えた影響
になります。
審査員の方には、文部科学省の方、企業経営者、大学の先生もいらっしゃるような本格的な大賞にになります。
 
【今回のプロジェクトの経緯と成果】
今回のプロジェクトでは、補聴器業界初の楽天出店を行いました。
業界では今まで、出店料を支払ってまでネット通販には力を入れてない現状でした。
その中で、天野さんには、店舗に徐々にこられなくなっている高齢者のお客様の顔が
チラつくようになっていました。
お店にこられないならば、お客さんの元にお届けに行く。
その手段としてのネット通販がクローズアップされてきたのです。
天野さんには、3人しかいない会社の中で天野さんがこれを実現するのは不可能な状況でした。


人手が欲しい。
しかし、本当にこれは事業として成立するのか?迷いがありました。


さらに、新卒を入れたばかりでインターン生を迎え入れることはできるのだろうか?
今まで人を育てたこともないのに。
天野さんからは一度、
「新入社員を雇ったばかりなのでインターンの受け入れ、今回は辞めようかと。。。」
と電話がかかってきたこともありました。
しかし、もう一度電話があり、迷いながらも天野さんはインターン生を受け入れることを決意しました。


最終的に、ネット通販の売り上げは累計で280万円になりました。
プロジェクトが始まって7ヶ月目には、売り上げが80万円を超えるまでになりました。
それだけではありません。創業者であるお父さんと、天野さん、
スタッフの三名の会社に新たにネット通販の担当社員が雇用に結びつきました。
経営者、若者のチャレンジが一つの職業を世の中に誕生させることとなったのです。


今もインターン生である落合さんがきっかけで作られた情報共有の仕組みや、会議など
家業から企業になるために必要な仕組みは、今なお継続して残っています。
経営陣以外はスタッフ1名の会社が2名になることは、1万人の会社に1名新たな雇用が
発生するのとは重みが違います。
一人の若者を半年間迎え入れたことが会社の転換点を作ることとなったのです。
IMG_2087



結果として、考えるうる限り最高の成果を残せたと思いますが、
このプロジェクトは最初から順調だったわけではありません。
 
【プロジェクトの進捗について】
まずは2013年の4月。面接をしたことがなかった天野さんに、選考のポイントを
僕と話し合うこと。そんな所から始まりました。


それから4ヶ月たった2013年9月。落合さんがやってきて、一ヶ月。
天野さんからは電話がかかってきたことがあります。


「おっちーなんですけどね。いやぁ、別に悪くないんですけど、でも何か作業的なんすよ」
「これじゃアルバイトと変わらんじゃないすか。どこまで言ってあげるべきなんですかね」
落合さんの来るひと月前に、新卒を入れたばかりの天野さんには
人を育成するということで迷っておられる部分がありました。


そこで、僕は申し上げました。これから二週間
この二つの質問だけをひたすらしてあげてください、と。
「この仕事を待っている人は誰なの?その人のためにしてあげる工夫とはなんなの?」
という後工程と世間では言われる言葉です。


落合さんが作業的だったのは、理由があります。
ネット通販の仕事以外にも、僕らは落合さんにネット通販以外のたくさんの業務を渡していたからです。


スライド06


ネット通販は、お客さんの顔が見えづらい仕事で、相手の気持ちを察してサービスを改善するには
実店舗での仕事はお客さんの顔が見える仕事が必要であると考えていたからです。


結果として、彼女は大量の仕事を終わらせることしか意識がなかったところから
働くとは、傍(はた)を楽にするという仕事の原点を意識するように変わりました。


彼女の後工程ができているか、メールで提出される日報に対して僕が返信することも決まりました。

そうして、提出された日報には、「頑張ります」、「気づきました」「学びました」
という感想文のような日報で、
スライド08
これでは何ヶ月経ったって変わらんな、
と思い僕からは
「0点。今日の気づきを元に明日の行動を変えられない学びは学びとは言えない」
「どんなに小さくてもいい。明日の行動を変えろ」と送りました。


正直、僕自身がこんな厳しい内容送っていいのかなと、ビビりながら送りました。
しかし、毎日毎日、少しずつ、落合さんの行動には工夫が見られるようになりました。
それに対して、僕からは
「もっと工夫できそうなポイントがある。僕だったらこうする。振り返りが甘い!」
などと送り続けました。


いつしか、ネット通販の売り上げは月30万円を超えるようになってきました。
正直、僕としてはインターン生としてはよく頑張った方だろ。
という初めて担当したインターンとしては、ホッとした部分もありました。
だからこそ、その一方で、ようやく失敗しても構わないフェーズに来た。
思い切ったチャレンジをするなら今だ!とも思うようになりました。



そして、さらにプロジェクトは進捗し、日報では、天野さんがお客さんのためであるならば、
離島まで届けるという姿勢を示すため、離島の写真を撮りに行ったということが書かれておりました。
何で僕は誘ってくれないんだというくらい、楽しげな写真が送られてきて悔しい想いをしました。

だって、作戦会議した時、一緒に行こうって、僕言ったよね。

その一方で、売り上げは、いろんな方の協力もあり、更に伸び、月80万円以上を突破していました。
インターンが終わった時に、
謙虚で自身の功を誇ることがないというのか、自信がないというのか
そんな感じの彼女に、「日報書かなかった日って、あったっけ?」と聞いたら
「1日も欠かしたことはありません」自信をもって言われました。
夜の2時に日報が届いたこともありました。
彼女自身が掴み取った成果というのは、彼女に才能があったからとは思いません。
正直、ごく普通の子です。
でも、彼女は半年間で300個の補聴器の商品登録をしました。
タイトル、商品説明、画像編集。慣れてしまえば単調な作業をコツコツ。
周辺機器も含めればもっとたくさんの商品登録の作業から
逃げることは決してありませんでした。
ただ、彼女は毎日作業をするだけではなく、
常に工夫できるところはないか考えながら作業をしていることは
日報を見ればわかります。
そして、それだけではなく師匠である天野さんが補聴器を使用するお客さんと
どう接しているのか注意深く観察し、取り入れようとしている
様子も日報には書かれていました。
彼女がそれだけ努力できたのは、本人の資質だけではなく、
そこには「聞こえのためならば」妥協することない
天野さんの背中があったからです。
スライド02
彼女からは「天野さんの想い、信念、企業理念に偽りはない」
そう聞いたことがあります。
インターンシップをする前の彼女の中での企業理念のイメージは
「安全第一」か「顧客第一」くらいで、
あいち補聴器センターの「すべては聞こえのために」
活動する天野さんは大きな存在だったと思います。
いつしか、彼女の仕事に「量質転換」が起きました。
「量が質を作る」という言葉がありますが、
彼女は、量が評価される仕事から
質が評価される難しい仕事をこなすようになっていました。
インターンは終わりましたが、彼女が作ってくれた
マニュアルは彼女がいなくなった後の工程を考えられて作られたもの。
だから、今も活用されています。
彼女が1時間以上かけて毎日書いていた日報は
インターン期間中、あいち補聴器センターのすべてのメンバーに送られてました。
新入社員のスタッフの人は、彼女に刺激を受け、
日報を書くようになりました。
彼女のインターンが終わった時に、天野さんは新入社員だった方に聞いたそうです。
「もうインターン終わったから、日報やめる?しんどいでしょ?」
その方からは「いえ、続けます」と返答があり、
今でもあいち補聴器センターでは、情報共有の仕組みとして、日報が残ることとなりました。
そういった経緯があり、新しくネット通販の専属担当になった社員の方も
日報を書くようになったのだそうです。
実は天野さんがまちづくりなどの活動をしているんです。
その活動の関係で出張に出ることが増えましたが、天野さんなしでも
会社が回るくらいに組織力が成長しました。
インターン生が成果を出すには
戦略を判断する経営者機能、
働く姿勢を見せる師匠機能、
そして、日々の業務を教える教育者機能の三つが必要であると思います。
天野さんは、それを主に一人で担いました。
だから、今回のいいことづくめに思えるインターンですが、
天野さんからも
「正直インターン受け入れはしんどかった」
そう言われました。
しかし、若者と真剣に向き合うことで何を得られるか、
天野さんが一番よく実感できたのではないかと思います。
結果として、補聴器業界でも有料のオンラインショッピングモールへの
出店が始まるなどの、小さいけれども業界に風穴をあけることとなりました。
長くなったので、これ以上は述べませんが、
他にも業界に起こしたイノベーションが実はまだあります。
そして、決して誤解して欲しくないのは、若者が来れば
何か新しいことをしてくれる、ということはほぼありません。
チャンスを出せる場はありますが、
チャンスを掴み取れるとは約束はしておりません。
これだけの成果を掴み取り、かつそれを
今後に繋げることができたのは、
経営者の努力です。
このインターンシップで試されているのは経営者の器です。
そして、経営者も若者も、そして、両者をつなぐ
コーディネーターである僕も含めた
コミュニュティー全体がホンキになって初めて成果が出る。
それがホンキ系インターンシップです。
僕自身、コーディネーターを始めるにあたり
長期実践型インターンシップのパイオニアであるG-net
修行させてもらっています。
常に頭には、「岡崎に来たことを後悔させたくない」
その想いでG-netでは、衝突を恐れず
聞きたいこと、言いたいことはなんでも聞いたり、言ってきました。
そういう意味では、今回のプロジェクトは
チーム岡崎であり、チーム東海で勝ち得たものです。
今回のプレゼンを作るにも、G-net副代表理事の
南田さんのアドバイスが大きな部分を占めています。
「全国に、天野さんを宣伝に行けるチャンスじゃないですか?」
名誉のためではなく、「すべては聞こえのために」
という信念を持つ天野さんを大学生に見せてやりたい。
それが僕が天野さんと一緒にインターンシップをやろうと思ったきっかけです。
その原点を思い出せたことが名誉のためではないプレゼンを作ることにつながり、
僕らのプロジェクトの想いを伝えることができ
グランプリをいただける結果になったのではないかと思います。
今まで、このプロジェクトに関わっていただき、岡崎で
長期実践型インターンシップを作るきっかけとなった
岡崎市役所商工労政課の神尾さん、後藤さん、永井さん、竹下さん、
そして、桑山さん、加藤さん。
僕が個人的に師匠として崇めているG-netの秋元代表理事
たくさんの方たちの協力があり、コミュニュティーは形成されます。
組織で成果を出す。
それを競うのが今回の地域若者チャレンジ大賞になります。
以上、大変な長文となりましたが、報告とさせていただきます。
コラボキャンパス三河の教育方針を知りたい方はこちらに
事務局長の松林がTEDxNagoyaUで話した動画があります。
ホンキ系インターンシップにご興味がある方は
企業の方はこちらから、
大学生の方はこちらからどうぞ。
また、今年度限定で、大学生の方には
というプログラムがあります。
気になる方はこちらからどうぞ


Leave a Reply

  • (will not be published)